【本】Creating ENKA【輪島裕介『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』英訳/加藤デビッド・ホプキンズ】
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■ WAJIMA YUSUKE:著 KATO DAVID HOPKINS:訳 - Creating ENKA "The Soul of Japan" in the Postwar Era(創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史)
PUBLIC BATH PRESS ISBN978-4-9908636-3-0-C0073
A5サイズ、厚さ約1.5cm、288頁、ペーパーバック
■ 英語で書かれた初の本格的な日本インディーズ・ガイド本として賞賛を集めた書き下ろし「Dokkiri ! Japanese Indies Music 1976-1989, A History And Guide」、大里俊晴「ガセネタの荒野」、三上寛「怨歌(フォーク)に生きる」の完全英訳本に続いて、加藤デビッド・ホプキンズ氏が自身の運営するパブリック・バス・プレスから出版した4冊目。
第33回(2011年)サントリー学芸賞・芸術・文学部門を受賞した輪島裕介・著『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 (2010年光文社新書) の英訳本です。海外からどのような反応が起きるか楽しみ。原本も面白いのでぜひお読み下さい。
以下、光文社案内文より。
◎美空ひばりは、「演歌」歌手だったのか?
◎気鋭の音楽学者が、膨大な資料と具体例をもとに「演歌」=「日本の心」神話成立の謎を解き明かす。"伝統"はいかに創られるのか?
◎「演歌は日本の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四〇年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら?
本書では、明治の自由民権運動の中で現れ、昭和初期に衰退した「演歌」----当 時は「歌による演説」を意味していた----が、一九六〇年後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日本の 文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例によって論じる。
いったい誰が、どういう目的で、「演歌」を創ったのか?
【本文より抜粋】
美空ひばりは現在、公的なメディアや知識人によって「昭和を代表する偉大な芸術家」として権威付けられ、彼女が歌う「演歌」は、はるかな過去から脈々と受け継がれる「日本の心」と結びつけられ、称揚されています。しかし、この評価は、敗戦直後のデビューから一九七〇年代前半まで、当時の知識人が彼女に与えてきた否定的な評価とは正反対のものです。
【著者紹介】
輪島裕介(わじまゆうすけ)
一九七四年金沢生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術 学)博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員を経て、現在国立音楽大学、明治大学他非常勤講師。専攻はポピュラー音楽研究・民族音楽学・大衆文化史。共著に『クラシック音楽の政治学』(青弓社)、『事典 世界音楽の本』(岩波書店)、『拡散する音楽文化をどうとらえるか』(勁草書房)。論文に「『はっぴいえんど神話』の構築」(『ユリイカ』青土社、二〇〇四年九月号)、「音楽のグローバライゼーションと『ローカル』なエージェンシー」(東京大学学術機関リポジトリからアクセス可)ほか。
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