【CD】HOUSE OF THE BLOOD CHOIR - Mom's Anxiety【激情/葛藤/寂寥/Hardcore】
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HOUSE OF THE BLOOD CHOIR - Mom's Anxiety
HBC-001
◆女性ヴォーカルをフロントに立てた大阪の新星5人組「HOUSE OF THE BLOOD CHOIR」ファースト・アルバム。
ハードコアの激情、内面的な葛藤、痛み、寂寥感が入り混じるエモーティヴ世界が秀逸。
英語で歌っていますがブックレットに日本語詩を掲載していますのでじっくり聴き込んでください。推選盤。
All songs written by House Of The Blood Choir
Vocal : Hazuki Chigusa
Guitar : Jyota Hashiguchi
Guitar : Keitaro Fujita
Bass : Garoo Kyoshiro
Drums : Hiroto Hayashi
Recording / Mixing / Mastering Engineer : Akira Inada
Design : Keigo Kurematsu
Photos : Hiroko Takemoto
Track List:
01. Trauma
02. Card Model
03. All About Mistakes When I Was Sixteen Years Old
04. 5PM
05. Harm Of Rumor
06. I Am Maria
07. No matter what you say, I'm here, don't leave me alone
08. Eternity Lights Death
09. Garden Of Foster Mother
10. Freaks Surrender
11. Worthless Man
12. Aseptic Sickroom
13. Abortion
◆2025年はHouse Of The Blood Choirに出会えて良かった。
結成1年程度で観たライブは、とにかくメロディーが頭に残るし、儚さを纏った力強さがとても格好よかったし
終演後、あのフロアにいた人の多くが昂っていた様に見えたのを覚えています。
JasemineやAnomieが頭に浮かび勝手に高揚したけど
当然のように本人たちは意識していないとのこと。
90-00’sのバンドに馴染んでいた世代からすると懐かしさや嬉しさが生まれるのは必然かもしれない。
ただ、懐かしさに浸られても、当の本人は知らないし5人も迷惑に感じるだろうからそういう奴らを置き去りにして先に進んで行ってほしいです。
そして1st Albumとしてリリースされた”Mom’s Anxiety”をぜひ聴いてみてください。
前述したことを理解してもらえる気がします。
率先してEmo / Emotive Hardcoreを聴かない人にも「このバンドはいいね」って言ってもらえるんじゃないかな。
自分もそんな1人でした。
良い音楽はジャンルを超えるので、それをぜひ体感してください。
ー Text by BLACK HOLE
◆世紀末と呼ばれた時代から25年以上も経過した今、"血の聖歌の家"なるバンド名を持つこの時代を生きる若者たちが作り上げた死のロックンロール。
そのアルバムはアートワークからして病理しか感じさせないゆえに聞き手を選ぶだろう。
しかし、その徹底ぶりは潔い。
ロックンロールとは本来セックスの隠喩であり、それが生殖を目的としない快楽のための行為とするならば、それは死のメタファーと言える。
死を連想させる音楽はこの世に腐るほどあるが、必ずしもそれがある特定の音楽のサブジャンルであるとは限らない。
陰鬱であるから単純に死を連想するとも限らないのである。
その点、このアルバムにはあらゆる表情の死が詰まっている。
包丁で人を滅多刺しにした後に、爽快なる気分で自死を体験するような旋律と断末魔が幾多も散りばめられた、まるで死のパレードの様だ。
その断末魔はヴィンテージのマーシャルアンプのように歪でありながらダイナミクスはコントロールされており、漆黒の闇の奥底で暮らす人間の叫びを音楽的に聴かせるため、発声の時点でイコライジングされたテクニカルなサウンドデザインが施されている。
単に声の大きい人間の音楽では不快そのものなので、この点は非常に重要である。
ギターのフレーズに顕著な旋律は、時に直射日光の如き光量の眩しさがあり、陰鬱な気持ちを覚醒させる薬物の様な中毒性を感じる。
このバンドにおいてこれは武器であり、寧ろこの点が最も死を感じさせる要素だ。
初作品にして既にこのバンドにロックンロールのサブジャンルのカテゴリーを与える必要はないだろう。
これは死のロックンロールではなく、ロックンロールの死なのかも知れないとさえ思わせられる。
その死は爽快であり、終わりを迎えることは美しく喜ばしい。
何度も聴いていると、結果的にこのアルバムは単なる殺人や自殺のサウンドトラックではないことに気付かされて安堵すら感じる瞬間がある。
かといって生きることに特に意味などないことを教えてくれるだろう。
ー Void by Dagdrom (TERMINATION)
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